乾皮症や皮脂欠乏性湿疹ってなに?何が原因?どんな症状?
この記事にたどり着いた方は、きっと乾皮症や皮脂欠乏症性湿疹にお悩みの方なのではないでしょうか。
乾皮症も皮脂欠乏性湿疹も高齢の方に多い皮膚の病気なのですが、今では若い方でもなる病気のようです。そのため、ネット検索でこのような記事にたどり着く方がいらっしゃると思います。
今回は、乾皮症と皮脂欠乏性湿疹の原因や症状をお伝えします。
乾皮症・皮脂欠乏性湿疹とは?
乾皮症とは、角質層の水分が低下し、皮膚が乾燥した状態の医学的な呼び方です。
つまり、乾燥肌のことを言います。
乾皮症になるということは、お肌の表面の皮脂分泌が少なくなり、水分が蒸発してしまうため、皮脂欠乏症とも呼ばれます。
そして、皮脂欠乏症が進んで、炎症してしまった場合に湿疹ができた状態を皮脂欠乏性湿疹と言います。呼び方としては乾燥性皮膚炎とも言います。
乾皮症・皮脂欠乏性湿疹の原因は?
乾皮症と皮脂欠乏性湿疹の原因は、お肌の乾燥です。
細分化すると、ターンオーバーの乱れ、バリア機能の低下、皮脂の分泌量の減少、お肌のうるおい成分の生産性減衰などが原因です。
つまり、お肌やスキンケアと密接に関わっているのです。
乾皮症はどんな症状?
乾皮症は乾燥肌の状態のことですが、具体的な症状は以下です。
- ガサガサしている
- 白い粉をふいている
- 浅い亀裂、ひび割れがある
- 痛みや痒みがある
主に皮膚の表皮にある角質層の水分量が低下していたり、バリア機能が低下していることで起こる症状です。
加齢とともに水分量を保持することが難しかったり、バリア機能が低下したりと、より乾燥しやすくなってしまうので、この場合は老人性乾皮症と言います。
皮脂欠乏性湿疹はどんな症状?
皮脂欠乏性湿疹は先に説明した乾皮症に、外的刺激が加わるなどして炎症を起こし、湿疹している状態のことです。
具体的な症状は以下です。
- 足(特にすねの外側)や腕、背中、腰、わき腹などに痒みがある
- 粉を拭いたようなカサカサや掻きむしった跡がある
- 冬になると症状が悪化する
- 洋服によって痒みがひどくなる時がある
これらの症状は、乾皮症や乾燥肌が進んできた場合に出ることが多く、乾皮症を治すとともに、このような痒みを抑えたり、かかないようにする治療が必要になります。
皮脂欠乏性湿疹になりやすいのは、水仕事の方、よく手を消毒する方(薬剤を使う方)、物理的に手に負担のある方などと言われています。
医師や看護師、美容師、よく紙に触れる職業の方も当てはまりますね。
皮脂欠乏性湿疹を改善するには?
皮脂欠乏性湿疹は、痒みや痛みを伴うので、出来るだけ早く治したいですよね。
改善するときに見直したいことはこの3つです。
- 保湿
- 生活習慣
- 衣服
乾皮症、そして皮脂欠乏性湿疹はどちらもお肌の乾燥が進んだ状態に起こる症状です。そのため、保湿が必要であることは容易に想像できるかと思います。
生活習慣、衣服はどうして?と思うかもしれません。
実は、気温や湿度、タオルで擦る、洗顔料やシャンプーを刺激の少ないものに変える、セラミドを含む食べ物を積極的に摂る、紫外線対策を行う、など、生活習慣は特に改善できる部分が多いのです。
身近にできることから改善するのであれば、まずは生活習慣を見直しましょう。
そして衣服は、肌触りの良い布を使った衣服に変えましょう。お肌にチクチクと刺激を感じる服の場合、その刺激が皮脂欠乏性湿疹の原因になるかもしれません。おすすめはコットンを使った衣服です。
まとめ
今回は、スキンケア以外でできる乾皮症と皮脂欠乏性湿疹の改善についてご紹介しました。スキンケアと言えば保湿。そして皮脂を落としすぎないことです。それでも改善しない場合は、皮膚科を受診し、早めに医師の診断を受けましょう。
<参考記事>